2023年3月14日
温泉の定義を皆さんご存じですか?
また、温泉の泉質は9種類もあります。それぞれの泉質の特徴や効能などについて調べてみました。
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日本では、温泉は「温泉法」という法律によって「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表①に掲げる温度又は物質を有するもの」と定義されています。
したがって、地中からゆう出した時の温度が、25℃以上あれば温泉となり、また25℃未満であっても別表の物質(19項目のうちいずれかひとつ以上)が規定量含まれていれば、温泉となります。また条件を満たせば水蒸気やガスも温泉となります。
温泉とは | 日本温泉協会 (spa.or.jp)
1.温度(温泉源から採取されたときの温度)摂氏25℃以上
2.物質(以下に掲げるもののうち、いずれか1つ以上)
別表① 物質名 | 含有量(1㎏中) |
---|---|
溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1,000㎎以上 |
遊離炭酸(CO2) | 250㎎以上 |
リチウムイオン(Li+) | 1㎎以上 |
ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10㎎以上 |
バリウムイオン(Ba2+) | 5㎎以上 |
フェロ又はフェリイオン(Fe2+,Fe3+) | 10㎎以上 |
第一マンガンイオン(Mn2+) | 10㎎以上 |
水素イオン(H+) | 1㎎以上 |
臭素イオン(Br–) | 5㎎以上 |
沃素イオン(I–) | 1㎎以上 |
ふっ素イオン(F–) | 2㎎以上 |
ヒドロひ酸イオン(HAsO42-) | 1.3㎎以上 |
メタ亜ひ酸(HAsO2) | 1㎎以上 |
総硫黄(S)〔HS–+S2O32-+H2Sに対応するもの〕 | 1㎎以上 |
メタほう酸(HBO2) | 5㎎以上 |
メタけい酸(H2SiO3) | 50㎎以上 |
重炭酸そうだ(NaHCO3) | 340㎎以上 |
ラドン(Rn) | 20(百億分の1キュリー単位)以上 |
ラジウム塩(Raとして) | 1億分の1㎎以上 |
泉質 | 特徴 | 効能 |
---|---|---|
単純温泉 | 湯ざわりは柔らかく刺激が少なく、老若男女問わずたのしめる温泉 | 神経痛、筋肉痛 他 |
塩化物泉 | 塩を含んでおり、塩の成分が汗の蒸発を防ぐため保温効果がある | 冷え性、 きりきず 他 |
炭酸水素塩泉 | 毛穴の汚れを落とす効果があり、美肌の湯とも言われている | 切り傷、末梢循環障害 他 |
硫酸塩泉 | 無色透明で苦みのある温泉 | 運動麻痺、打ち身 他 |
二酸化炭素泉 | 炭酸が含まれているため、ラムネの湯とも呼ばれている | 関節痛、五十肩 他 |
含鉄泉 | 保温効果に優れているのが特徴 空気に触れると茶褐色に変色する | 神経痛、筋肉痛 他 |
硫黄泉 | 卵が腐った臭いがする。入浴すると肌荒れしやすい特徴。 殺菌作用が高くニキビや吹き出物の改善効果もあり。 | 打ち身、冷え性 他 |
酸性泉 | 殺菌力が強く、肌にしみる。肌が弱い方には向かない温泉 | 疲労回復、五十肩 他 |
放射能泉 | 生態の免疫機能を高めたり、ストレスを和らげたりする作用がある | 痛風、高血圧症、動脈硬化 他 |
一つの物質が規定量以上含まれていたら温泉になるんですね!
日本温泉協会が発行している「天然温泉表示マーク」または「天然温泉表示看板」を示す看板があれば天然温泉となります。
意外と知られていない!「天然温泉」と「源泉かけ流し」の違いとは | らくらく湯旅 (fmworld.net)
温泉の泉質はそれぞれ効能も違ったりもするので、自分に合った温泉探しをしてみて下さい。